TPP・・・今回の日米首脳会談。

この第二次安部政権は、経済問題と同様、大騒ぎのTPPの件についても「マラソンを100m競争で走る」ようなスピードで、参加不参加問題の決着に向かっているように見える。
ところで今日の某新聞朝刊は、この件、安部ーオバマ会談まで最終的にどうなるかわからなかった、という趣旨の記事を載せている。が、果たしてそんなことがあり得るか?
こんな、先進国ではどこも「ネジレ」現象が起きている状況で、一国のトップが会談する場合、その場になってみないと結論がどうなるかわからない、などというリスキーな、そして敢えていえば無責任な形を「事務方」は取るだろうか?言い方を代えれば、そんなものをトップは「わかった」という言うだろうか?あり得ないのではないか?
そう考えると、今回のTPPについての共同声明は予め用意されていたものに決まっている。でもって、あちらは財政支出凍結問題が喫緊の中、この程度の譲歩は当たり前、そこでこの国の騒ぎの方だ。この程度の結論を引き出すのはわりとカンタン、ところがこの二度と同じ失敗を繰り返さぬ反省政権の裏方は、それをいかにも「困難」というイメージ戦略を練っていたのではないか、ということだ。
岡義達教授言うところの、政治闘争で片方が容易イメージを打ち出すならもう一方は困難イメージを流すであろう、という世界である。
ま、「どっちか得か」、まだ結論に至らない中では、「終わり良ければすべて良し」という言葉で、曖昧にお茶をに濁しておこう。というか元々中国を睨んでの枠組みであるTPPについて、日本を引き込むことが必須であることは明白。